Pleaseの意味は「どうぞ」であってる?厳選例文5つから使い方を学ぶ

【監修】
英語講師ベル


塾講師を経て、書籍「英文工学」を執筆し、amazonランキング1位を獲得。英語を効率的に学習する「メルマガ」は5000人に購読され様々なメディアで取り上げられる。英語セミナーは累計1,500人が受講する人気講座となっている。
さらに近年では、英語学習アプリ「Pelican」を共同制作しアプリ部門で最優秀賞を獲得した。

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今回は、「Pleaseの意味」について具体的に紹介します。

「Please」は英会話でもよく使う単語ですね。
意味としては「お願いします」という意味で捉えている人が多いと思います。

しかし、ネイティブスピーカーにとって
「Please」の意味は「お願いします」だけではありません!

 

きちんとした「Please」の意味を知っておかないと、
使うべきところで使えなくなってしまいます。

筆者は米軍基地で接客業務をしましたが、
その際に学んだ「Please」の使い方や会話表現を紹介していきます。

 

やはり自分の言葉でスムーズに会話できると楽しいですし、
本当の「Please」の意味について分かれば、
相手から「あ、英語上手なんだ!」と思ってもらえますよ!

 

「どうぞ」は Please ではない?

 

「どうぞ」は英語で何という?と尋ねられると
まっさきに思いつくのでは“please”ではないでしょうか?

 

実はネィティブの「どうぞ」の表現は状況により異なり、
日本では“please”さえ言えば丁寧にお願いをできる、と考えられがちですが、
伝え方を誤るとpleaseを使ったとしても
失礼な印象を与えかねないのです。

本題の英語に入る前にまず
日本語で「どうぞ」というシチュエーションを列挙します。

 

「ご利用ください」
→「どうぞご利用ください」

「お構いなく」
→「どうぞお構いなく」

「お先に行ってください」
→「どうぞお先に行ってください」

「こちらへお入りください」
→「どうぞこちらへお入りください」

「お受け取りください」
→「どうぞお受け取りください」

「ご自由に」
→「ご自由にどうぞ」

 

目上の人やお客様に対して何かを譲るときや促すとき、
渡すときに我々日本人は「どうぞ」という言葉を使いますね。

いわばクッション言葉の作用をし、
「どうぞ」の一言があるのとないのとでは
「丁寧さ」の印象が異なります。

 

さて本題に入り、英語ではどうでしょうか?

上記に列挙した言葉を
pleaseを使って直訳で英語にしてみます。

 

  • “please use this”
    →あなたが喜んでくれるなら、これを使って。
  • “please go ahead”
    →あなたが喜んでくれるなら、まっすぐ進んで。
  • “please come in this way”
    →あなたが喜んでくれるなら、お入りください。
  • “please take this”
    →あなたが喜んでくれるなら、ご自由にどうぞ。

 

もちろん意味としてきちんと伝わる文章もありますが、
なんだかお堅い表現になってしまい、
場合によっては失礼にあたるかもしれないのです。

その理由をわかりやすく説明します。

 

Please の本当に意味とは?

とりあえずpleaseを使えば、
丁寧になると誤解されているようですが、
実はそうではありません!

 

Pleaseを使いすぎると、
しつこい印象を与えてしまいます。

なぜならPleaseには
もしあなたが喜んでそれを受け入れてくれるのなら「お願いします」
の意味があるからです。

Pleaseの本来の意味は If it pleased you です

 

では次の例文をplease 本来の意味で、日本語訳にしてみましょう。

例文

” please have a sit” 

あなたが喜んでくれるなら、座ってください。

 

なんだか押し付けてる感じになってしまいますよね。

 

では先ほど羅列した「どうぞ」のシチュエーションではどうでしょうか?

  • “please use this”
    →あなたが喜んでくれるなら、これを使って。
  • “please go ahead”
    →あなたが喜んでくれるなら、まっすぐ進んで。
  • “please come in this way”
    →あなたが喜んでくれるなら、お入りください。
  • “please take this”
    →あなたが喜んでくれるなら、ご自由にどうぞ。

・・・これらはまだ良いでしょう。

 

しかし、

  • “please Don’t mind me”
    →あなたが喜んでくれるなら、私を放っておいて。

 

なんだかおかしな文章に見えると思いませんか?

いったいどのような場面で使うのか考えづらい言葉ですし、
丁寧にお願いしているというよりも、
けんか腰に聞こえてしまいますね。

 

 

なにかをオファーされてやんわりとお断りしたい場合、
相手に気を使わせたくない場面では
「どうぞお構いなく」はシンプルに

“I’m good. thank you”  

 

“that’s fine. thanks” 

 

などの表現を使用します。

FineやGoodはHow are you? と尋ねられた時の
あいさつの返事だけではないのですね。

 

 

本題に戻りまして、
どうすればしつこい印象にならず、
丁寧に「どうぞ」と言えるでしょうか?

実は、英語で「どうぞ」は状況により表現方法が異なるのです。

 

Please 以外の丁寧な英語表現

 

  1. Here you are. Here you go. 

    (買い物した商品など)物を渡されるとき

  2. Here is your 

    レシートなどを渡されるとき

  3. After you 

    相手に道を譲るとき

  4. if you want to 

    相手の意思を訪ねつつ、促したいとき

  5. Help yourself 

    無料配布のお菓子を勧めるときなど

 

 

では1つずつ例文を分かりやすく解説していきますね!

Here you are :Here you go

「買い物をして、レジで購入物を渡されるとき」を想定た例文です。

 

例文

レジの人:Its 9doller please. 

合計9ドルです

 

レジの人:Here you go 

どうぞ(お受け取りください)

 

レジの人:Have nice day 

良い一日を

 

という表現を使います。

“Here you are”

“Here you go”

の具体的な違いですが、
“Here you go“はかなりくだけた表現なので、
目上の人には使わない方が良いかもしれません。

さらに深く掘り下げると
goは「行く」という意味なので、
立ち去るであろうと推定されます。

例えば、買い物をした商品を店員がお客に渡す時などに使われるケースが多いです。

 

“Here you are”と“Here you go”については
こちらの記事に詳しくまとめました。

 

Here is your~

 

「買い物をして、レジでレシートを渡されるとき」を想定した例文です。

例文

Its 9doller please 

合計9ドルです

 

Here is your receipt 

レシートでございます

 

Here you go 

どうぞ(お受け取りください)

 

Have nice day 

良い一日を

 

“Here is your receipt”
これを直訳すると
「これがあなたのレシートです」という意味です。

 

主語と動詞をはっきりさせ丁寧に言うことで、
丁寧な印象を与えられます。

 

「レシートをどうぞ。」を
“Receipt please”と言ってしまうと
“Can I have receipt please”
「レシートをください」という逆の意味になってしまいます。

なので、間違えても“receipt please”なんて
言わないように気を付けなくてはいけません。

 

After you

 

「人と同時に入り口に入りそうになって、道を先に譲るとき」を想定した例文です。

例文

After you

「あなたの後に行きます」

 

please を使って、

Please go ahead 

「先に行ってください」

 

これでも意味は通じますが、
少し乱暴な印象になってしまいます。

 

 

男性が女性に先に道を譲るときは

“Ladies first”
(女性に対して)お先にどうぞ

とさらりと言えると紳士的で好印象ですね。

 

ちなみに、相手からなにかを尋ねられた時に
“Go ahead”を使って「うんいいよ」ということが出来ます。

 

“Can I use your pencil?” 

このペン使ってもいい?

 

“Go ahead” 

うんいいよ

 

“Go ahead”は覚えていて便利なフレーズです。

ただし注意点としては、
カジュアルな印象なので友人間にとどめたいですね。

 

if you want to~

if you want to は、
相手の意思を訪ねつつ、促したいときに使えます。

 

「家に遊びに来た友人に飲み物を進めるとき」を想定した例文です。

例文

“Would you like to have coffee? If you want to.” 

もしよかったらコーヒーどうぞ

 

“Sure that will be great, thanks” 

はい ありがとう

といったように自分のオファーを訪ねつつも
相手に選択肢を与える印象があるので、
より几帳面な表現となっており使い勝手のいいフレーズです。

Help yourself~

Help yourself は、
無料配布のお菓子を勧めるときなどに使えます。

 

「友人の家でパーティが開かれ手作りクッキーを持参し皆さんに勧めたいとき」を想定した例文です。

例文

“I made some cookie please help yourself” 

クッキー作ったからもしよかったらご自由にどうぞ

 

“That’s awesome thanks” 

そりゃ最高だ どうもありがとう

“please take it for free”

なんて言ってしまうと意味は通じますが、
お堅いロボットが話す変な英語に聞こえます。

口語英語でこの表現はあまり自然な英語ではないですね。

 

まとめ

  • 「どうぞ」=pleaseではなく状況によって英語表現が異なる
  • pleaseの乱用はしつこく感じるし、本来伝えたい物事と意味が異なってしまう場合もある
  • Please = if it pleased you お願いします の意味である

 

英語で「どうぞ」の表現例一覧

  • Here you goもしくは Here you are 
    レジなどで物を渡すときに言う
  • Here is your
    所有者が誰であるか強調しつつ物を渡すとき
  • Go ahead
    カジュアルな返事 道を譲るとき、何かをお願いされ了承するとき
  • After you
    道を譲るときのより丁寧な表現
  • Ladies first  
    男性が女性に対して道を譲るときのフレーズ
  • If you want to 
    相手の意思を訪ねつつ、何かを促したいときに
  • Help yourself 
    ご自由にどうぞのフレーズ

 

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