知ってるあなたは英語ツウ!? ”get rid of”と”remove”の違い!

【監修】
英語講師ベル


塾講師を経て、書籍「英文工学」を執筆し、amazonランキング1位を獲得。英語を効率的に学習する「メルマガ」は5000人に購読され様々なメディアで取り上げられる。英語セミナーは累計1,500人が受講する人気講座となっている。
さらに近年では、英語学習アプリ「Pelican」を共同制作しアプリ部門で最優秀賞を獲得した。

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“I can’t get rid of my tiredness because of lack of sleep.”

「睡眠不足で疲れを取り除けていません。」

“We need to remove this desk for the event.”

「イベントに向けて、このデスクを取り除かなければいけません。」

上の2つの例文に出てくる

 

”get rid of”

”remove”

 

どちらも「取り除く」という意味の表現ですが、
使い方に違いはあるのでしょうか?

 

今回は、間違って使ってしまいがちな”get rid of” と
”remove”の違いについてご紹介したいと思います。

 

get rid of

まずは”get rid of” の意味と使い方についてご説明します。

このフレーズ自体は、学校で勉強された方も
多いのではないでしょうか?

 

ご存じの通り「取り除く」という意味ですが、
実は「(嫌なものを)その場所から完全に、跡形もなく消しさる」
というニュアンスが含まれているのです。

 

では、もう少し詳しく見てみましょう。

 

 rid

そもそも、”rid”とはどういう単語なのでしょうか。

 

英和辞典で見てみると

 

rid[動]

〈人・場所から〉〔望ましくないものを〕取り除く、除去する

となっています。

 

”rid”単体で「(嫌なもの、邪魔なものを)取り除く」
という意味を持つわけですが、”get rid of”とは何が違うのでしょうか。

 

こちらの例文をご覧ください↓

We need to rid the world of poverty.

We need to get rid of poverty in the world.

どちらも

「世界から貧困を取り除かなければいけない。」

と訳すことができますが、注目すべきはその語順です。

 

 

ridのみで使用する場合 → rid + 取り除く場所 + of + 取り除くモノ

get rid ofの場合 → get rid of + 取り除くモノ + 取り除く場所

 

となります。

 

というわけで、単体の”rid”と”get rid of”の大きな違いは、

「後に続く単語の語順」

です。

 

get rid of の使い方

 

例文①と②の違いは語順だけではありません。

 

②の例文のように”get”を付けることで、

「行動を起こす」というニュアンス

が含まれてくるのです。

つまり、
「世界を貧困から救う為に、今すぐなんとかしようよ!」というイメージ。

 

私の大好きな海外ドラマ「フレンズ」にも
”get rid of” が使われているシーンがあり、とても印象に残っています。

 

ロマンティックなバレンタインデーの夜、
主人公の一人ロスがガールフレンドのモナを部屋に招き入れた時のこと。

実はこの時、ロスは事情があり元カノの
レイチェルとルームシェアをしていたのですが、
モナには気まずくてなかなか言い出せませんでした。

ところが、モナとレイチェルがロスの部屋で鉢合わせ!

モナはロスに訴えます。

“We need to get rid of her!”

「彼女をなんとかしないと!」

この必死な感じといい、
「大事なバレンタインを邪魔されたくない!」という
モナの気持ちがヒシヒシと伝わってきますね。

 

と、このように勢いのある言葉遣いのため、
口語表現で使われることが圧倒的に多いです。

“get rid of”はカジュアルな表現なんですね。

remove

続いて、”remove”についてご説明します。

こちらも「取り除く」と訳されますが、
”get rid of”とはどう違うのでしょうか。

 

”remove”は

「後ろへ」を表す”re-”

「動かす」を表す”move”

がくっついたものです。

 

つまり、「後ろへ動かす」→「もともとあった場所から移動させる」

という意味を含んでいます。

 

”get rid of”が「完全に消し去る」
という意味を持っていたのに対し、
”remove”は「その場所からなくなればOK」
という意味なのですね。

 

例文で見てみると、

Let’s remove this sofa.

「ちょっとこのソファどかそうよ。」→ソファは少し移動させられるだけ

Let’s get rid of this sofa.

「このソファ、もう処分しましょ。」→ソファは廃棄されてしまいます…

と、このように同じ「取り除く」でも明確な違いがあるのです。

その他の「取り除く」

ここまで”get rid of” と”remove”の違いについてご説明してきました。

じつは他にも、「取り除く」を意味する表現があります。

今回は3つご紹介しましょう。

 

①eliminate 「排除する、除去する」

 →”get rid of”も強い言い方で「完全に存在を消す」という意味

 

例)

 The government of Japan is trying to eliminate the cause of this epidemic.

  「日本政府はこの病気の流行の原因を排除しようとしている」

②take away  「(ある場所から)持っていく」

 →”remove”に似ており、「少し遠いところへ持っていく」イメージ。

例) 

May I take this dish away?

「お皿をお下げしてもよろしいですか?」

③extinguish 「消す、消失させる」

 →完全に姿を消し去るイメージ。

  消火器のことを”fire extinguisher”と言います。

 

例)

The girl has suddenly extinguished in the dark.

「女の子は闇の中で突然姿を消した。」

④withdraw 「撤回する、取り上げる」

 →モノを回収するイメージ。

 

例)

The Prime Minister will withdraw what he said yesterday.

「首相は昨日言ったことを撤回するだろう」

まとめ

1.get rid of

     →「(嫌なものを)その場所から完全に、跡形もなく消しさる」イメージ

1-1. rid

 ”rid”単体と”get rid of”の違い

    →rid + 取り除く場所 + of + 取り除くモノ

  get rid of + 取り除く場所 + 取り除くモノ 

1-2.”get rid of”の使い方

 →「行動を起こしたい」時に使おう!

2.remove

   →「もともとあった場所から移動させる」イメージ

3.その他の「取り除く」

 ①eliminate 「排除する、除去する」

 ②take away  「(ある場所から)持っていく」

 ③extinguish 「消す、消失させる」

④withdraw 「撤回する、取り上げる」

 

最後に

今回は「取り除く」という同じような
意味を持つ”get rid of” と”remove”の
違いについてご紹介しました。

このように、似たような意味を持つ単語はたくさんあります。

「どうせ同じ意味だから」と深く考えずに
使ってしまうと、実はニュアンスが異なっていた、
とか、自分が思っていたように伝わらなかった、
というハプニングに繋がってしまいかねません。

このような似た意味の単語にぶつかった時、
私は「英英辞書」を使って調べるようにしていました。

「なぜ違うのか」「どのように違うのか」が
かみ砕いて説明してあるからです。

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